2014/03/30

ショコラとウイスキーのマリアージュセミナー/ご参加ありがとうございました!

今日は「ボトラーズフェスティバル2014」にて
「ショコラとウイスキーのマリアージュセミナー」を担当しました。

お陰様で満席となり、ウイスキーファンの方と共に1時間、
私自身も楽しみながらショコラとウイスキーの組合せを
レクチャーさせて頂きました。


















この日ご用意したショコラは、ウイスキーに合わせて計6種類。

・ドゥバイヨル クリスタリン・レ+バランタイン17年
・ル ショコラ ドゥ アッシュ リーム+響17年
・ベルアメール ロッシェカカオ+山崎18年
・デリーモ オランジェット+ブナハーブン1990
・100%チョコレートカフェ 黒胡椒+ラフロイグ1999
・エスコヤマ ミエル・トリュフ・ブランシュ+白州18年

プレミアムなウイスキーに合わせ、ショコラのほうも
力強い味わいや個性的なものが並びました。



















このイベントの来場者数は、予想を大きく超える1800名とのこと。

その数字を聞いて納得。会場はものすごい熱気でした!

イベントの様子はこちらのページに出ていますのでぜひご覧ください。

http://whiskyfestival.jp/bottlers2014/gallery/

2014/03/27

ドゥバイヨルの新デセール「アヴァランシュ」

目の前に運ばれてきた球体にまずびっくり!!

そしてこの後、何が起こるんだろうというワクワク感。

このデセールは、「ドゥバイヨル」のカフェで
3月18日からスタートした新メニュー。




見た目はユニークな球体。
テーブルに運ばれてきた、ツヤっときれいなショコラのボールに目を奪われます。


そして、店員さんが温かいショコラのドリンクをかけると
少しずつ丸いボールが溶け出し・・・その変化からも目が離せない!

まさに、ここでしか味わえないライブ感。


この「なだれ」のように溶け出すのが
『アヴァランシュ(フランス語でなだれを意味する)』という名前の由来。




















まわりを包んでいるショコラが溶けると、中からクランブルが
ちらりと姿を現します。

写真では見えないけど、クランブルと一緒に入っているのは
バニラビーンズを贅沢に使ったグラス バニーユ(バニラアイスクリーム)。




まわりのショコラが溶けていく様子に、
思わず「わー!」と声を出さずにはいられない。
ただ、このデセールが奥深いのは、単なる遊び心や面白さ、といったことではなく、
本国・ベルギーのシェフのこだわりが随所にあるところ。

まず、球体を溶かすべくたっぷりとかけるショコラのドリンク。
これは、お店で出している「ショコラショー」(温かいチョコレートドリンク)と同じもの。
こういう器でいただくと、まさに「飲むショコラのスープ」っていう感じ。

ちなみに、冷たいショコラのドリンクと温かいショコラドリンクは
それぞれに適した配合で作られているのがドゥバイヨル流。

次のこだわりは「グラス バニーユ(バニラアイス)」。
これはひと口食べれば味の違いがすごく良くわかる!

バニラの香り豊かで贅沢な味わいなのに、
余韻は後引かずすっきりしているのが特徴。
さらにクランブルの香ばしい風味と食感が加わり、
変化を楽しみながら食べ進めることができます。
温+冷 のコントラストだけではなく、とろける舌触り+カリっとした歯ごたえ・・など
様々な「食感」が同居しているのが楽しい。


バニラアイスにチョコをかけて食べる「ダムブランシュ」は、ベルギーの定番のデザートで、
今回の新デセールはそれをドゥバイヨル流にアレンジしたユニークな一皿。

球体はひとつひとつ、職人の手による手作り。
(なんと、クランブルやグラスバニーユが入った状態で本国から直輸入というから驚き!)

そこまで徹底して本国・ベルギーの味にこだわった『アヴァランシュ』。
結構ボリュームはあるけど、ショコラやアイスなどひとつひとつが上質な味で
甘すぎないオトナのデザート、という印象。

営業時間中はいつでも楽しめるのもうれしい。



・販売店;ドゥバイヨル丸の内OAZO店
・営業時間;9:00~22:00(L.O 21:30)






2014/03/15

日本のBean to Barショップ 「xocol」(ショコル)

今、押さえておきたいトレンドは「Bean to Bar(ビーントゥーバー)」。

その名の通り、Bean(カカオ豆)からBar(板チョコ)までを一貫して手掛けること。

それだけ聞くと、なんだ当たり前じゃない?!と思うかもしれないけど、
チョコレート=大きな工場で作られるもの、 という従来の概念を大きく変えた
新しいムーブメントなのです。

アメリカに端を発するその動きは、近年日本にも飛び火。
特に、「チョコ作りを始めるアクティブな女性」が気になる今日この頃・・

以前チョコのイベントでお会いした一人の女性から
「チョコ作りを始めました」という案内がきたので、お店に行ってみることに。

こちらは、深沢にあるBean to Barのお店『xocol(ショコル)』。
お店の主人は、君島さんという一人の女性で、
聞けば、全くの異業種からチョコレート作りの世界へ飛び込んだということ。

だからなのか、“いわゆるチョコレート屋さんらしさ”がなく(良い意味で)、
もっと違うにおいを感じるお店。
木の色と、クラフト紙の茶色、そして、チョコレート、というよりは
「カカオ」と呼んだ方が正しいと思う商品。

瓶に入った商品は、香ばしいカカオニブをお砂糖でからめたシンプルなもの。
このままポリポリと。もしくは、シリアルを食べる時に入れるのも良さそう。


カウンターには「FROM BEAN TO BAR」の看板。























コイン型のチョコレート「美しい鳥 QUETZAL(ケツァール)」は
カカオをすり潰して砂糖を入れただけのチョコレート。

カカオ本来の酸味や苦味が中心で、チョコレートらしい甘さは少ないから、初めて食べたらちょっとびっくりするかも?
そして、シャリシャリとした砂糖の食感がこのチョコの個性。

チョコレートが持つ、とろりとなめらかな舌触りはおいしさの一つの要素なのは確か。
ただ、これを食べると「なるほど、チョコレートにも“噛んで食べる”とか”あえて食感を残す”はアリなんだなー」と感じる。

「食感を出したかった」君島さんが考えたのは、
乳化剤やココアバターを追加せず、コンチング(チョコをなめらかに練る作業)もしないという作り方。こんなふうに自分で調整して、目指すチョコレートを作れるのは、まさにBean to Barの醍醐味。




















こちらはピンクのマシュマロ(ラズベリー)を浮かべたホットチョコレート。
もちろん、カカオをすり潰したもの(カカオマス)がベースで
しっかりと「カカオ」の風味を感じることができる。
カカオ+お水 か カカオ+牛乳 かはお好みで。(牛乳入りのほうがマイルド)

くるくるとかき混ぜて、ラズベリーのマシュマロを溶かしながら飲むと
少しずつ甘酸っぱい味わいに変化してきて楽しい。

ちなみに、お店には飲むスペースがないので
テイクアウトして駒沢公園までのお散歩のお供に・・・が良さそう。

※お店は不定休なので、行かれる方は、
お出かけ前にお店に確認してみてください!

世田谷区深沢5-1-23
TEL 03-6432-2265