2015/09/13

ヘルシーなスイーツについて考えるスペシャル対談/スイーツコンシェルジュ交流会 

昨日、第4回スイーツコンシェルジュ交流会において
「ヘルシーにスイーツを楽しむ!スイーツの新しいスタイルを考える」
というタイトルでスペシャル対談が行われた。

私自身も、ローカーボスイーツについてずっと関心を寄せており、
今回の対談を楽しみに会場に足を運んだ。



















ゲストは「Toshi Yoroizula」オーナーシェフ 鎧塚俊彦シェフ、
北里研究所病院 糖尿病センター長、一般社団法人 食・楽・健康協会代表理事
山田 悟氏、そして、日本スイーツ協会代表理事 辻口博啓シェフ。

対談では、鎧塚シェフと辻口シェフがそれぞれ取り組む
ローカーボスイーツ(低糖質スイーツ)のお話を中心に、
山田先生の見解が加わり、大変参考になる内容だった。


甘さの面だけではなく、卵の泡立ちや安定性、焼き色など
砂糖の役割は大きく、糖質を制限したスイーツは本当に難しいと思う。
私自身も度々試作をしてそのことを痛感している。

今回の対談の中で鎧塚シェフが語った、
健康を気にするようになって始めたローカーボスイーツは、
それに取り組む中でパティシェとして矛盾が出てくること、
だからこそ別ブランドとして立ち上げたこと、
また、お菓子は夢の食べ物であるから全てをローカーボにすることが
答えではないと思うといったことなど、共感できるところが多々あった。

また辻口シェフからは、
大豆粉に注目しており、健康にもよい「発酵」という切り口での
新作チョコレート作りの話なども出た。



スイーツと健康は対極にあるもの(太る、体に悪い・・など)と捉えられてきたけど、
こうした、これまでとはひと味違う新しいスタイルのスイーツの登場によって、
その時の体調や気分によって、体に負担をかけないスイーツを選択する
ことができるのは嬉しい。

例えば家族でケーキを買いに行くとき、
糖尿病の人がいるからといって諦めるのではなく、
普通のケーキとローカーボのケーキが並ぶ中から
同じように“ケーキを選ぶ楽しみ”が共有できるのはとても良いことだと思う。

また山田先生からは、病院のお見舞いの際などに
こうしたローカーボスイーツを持って行くことができたらいい、というコメントも。
確かにそういう用途で使えるケーキやギフトがあれば
需要があるのではないかと感じる。


鎧塚シェフも辻口シェフも、お菓子は薬ではなくあくまでも嗜好品で、
そして夢のある食べ物だからこそ本当においしいことが大切、とのこと。


体を気遣うひとつの選択肢として、身近に・手軽に
本当においしいローカーボのスイーツが買えるようになることを願い、
また私自身もスイーツを仕事にする身として
このカテゴリーに今後も注目していきたいと思っています。


鎧塚シェフが現在準備中の糖質ゼロのショコラ。
コンチングの時間を長くして仕上がりのなめらかさにこだわった商品のようで、
その発売が今から楽しみです。


■日本スイーツ協会についてはこちらのHPをご覧ください