今、押さえておきたいトレンドは「Bean to Bar(ビーントゥーバー)」。
その名の通り、Bean(カカオ豆)からBar(板チョコ)までを一貫して手掛けること。
それだけ聞くと、なんだ当たり前じゃない?!と思うかもしれないけど、
チョコレート=大きな工場で作られるもの、 という従来の概念を大きく変えた
新しいムーブメントなのです。
アメリカに端を発するその動きは、近年日本にも飛び火。
特に、「チョコ作りを始めるアクティブな女性」が気になる今日この頃・・
以前チョコのイベントでお会いした一人の女性から
「チョコ作りを始めました」という案内がきたので、お店に行ってみることに。
こちらは、深沢にあるBean to Barのお店『xocol(ショコル)』。
お店の主人は、君島さんという一人の女性で、
聞けば、全くの異業種からチョコレート作りの世界へ飛び込んだということ。
だからなのか、“いわゆるチョコレート屋さんらしさ”がなく(良い意味で)、
もっと違うにおいを感じるお店。
木の色と、クラフト紙の茶色、そして、チョコレート、というよりは
「カカオ」と呼んだ方が正しいと思う商品。
瓶に入った商品は、香ばしいカカオニブをお砂糖でからめたシンプルなもの。
このままポリポリと。もしくは、シリアルを食べる時に入れるのも良さそう。
カウンターには「FROM BEAN TO BAR」の看板。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgMkWLQXfvjSPluWNIQ2QQx52TS8hEprF-tBu_UDSg3P6-UA1Lsix0BIl9-mJaaAtvKXFvgemraH98IjZ1ccOp2SoO6qm8YT8CQZldz-sOUyzS8psbFqtirzTORGWP2h47gRkE2z205pAz6/s1600/IMG_3785-500.jpg)
コイン型のチョコレート「美しい鳥 QUETZAL(ケツァール)」は
カカオをすり潰して砂糖を入れただけのチョコレート。
カカオ本来の酸味や苦味が中心で、チョコレートらしい甘さは少ないから、初めて食べたらちょっとびっくりするかも?
そして、シャリシャリとした砂糖の食感がこのチョコの個性。
チョコレートが持つ、とろりとなめらかな舌触りはおいしさの一つの要素なのは確か。
ただ、これを食べると「なるほど、チョコレートにも“噛んで食べる”とか”あえて食感を残す”はアリなんだなー」と感じる。
「食感を出したかった」君島さんが考えたのは、
乳化剤やココアバターを追加せず、コンチング(チョコをなめらかに練る作業)もしないという作り方。こんなふうに自分で調整して、目指すチョコレートを作れるのは、まさにBean to Barの醍醐味。
こちらはピンクのマシュマロ(ラズベリー)を浮かべたホットチョコレート。
もちろん、カカオをすり潰したもの(カカオマス)がベースで
しっかりと「カカオ」の風味を感じることができる。
カカオ+お水 か カカオ+牛乳 かはお好みで。(牛乳入りのほうがマイルド)
くるくるとかき混ぜて、ラズベリーのマシュマロを溶かしながら飲むと
少しずつ甘酸っぱい味わいに変化してきて楽しい。
ちなみに、お店には飲むスペースがないので
テイクアウトして駒沢公園までのお散歩のお供に・・・が良さそう。
※お店は不定休なので、行かれる方は、
お出かけ前にお店に確認してみてください!
世田谷区深沢5-1-23
TEL 03-6432-2265