2014/03/15

日本のBean to Barショップ 「xocol」(ショコル)

今、押さえておきたいトレンドは「Bean to Bar(ビーントゥーバー)」。

その名の通り、Bean(カカオ豆)からBar(板チョコ)までを一貫して手掛けること。

それだけ聞くと、なんだ当たり前じゃない?!と思うかもしれないけど、
チョコレート=大きな工場で作られるもの、 という従来の概念を大きく変えた
新しいムーブメントなのです。

アメリカに端を発するその動きは、近年日本にも飛び火。
特に、「チョコ作りを始めるアクティブな女性」が気になる今日この頃・・

以前チョコのイベントでお会いした一人の女性から
「チョコ作りを始めました」という案内がきたので、お店に行ってみることに。

こちらは、深沢にあるBean to Barのお店『xocol(ショコル)』。
お店の主人は、君島さんという一人の女性で、
聞けば、全くの異業種からチョコレート作りの世界へ飛び込んだということ。

だからなのか、“いわゆるチョコレート屋さんらしさ”がなく(良い意味で)、
もっと違うにおいを感じるお店。
木の色と、クラフト紙の茶色、そして、チョコレート、というよりは
「カカオ」と呼んだ方が正しいと思う商品。

瓶に入った商品は、香ばしいカカオニブをお砂糖でからめたシンプルなもの。
このままポリポリと。もしくは、シリアルを食べる時に入れるのも良さそう。


カウンターには「FROM BEAN TO BAR」の看板。























コイン型のチョコレート「美しい鳥 QUETZAL(ケツァール)」は
カカオをすり潰して砂糖を入れただけのチョコレート。

カカオ本来の酸味や苦味が中心で、チョコレートらしい甘さは少ないから、初めて食べたらちょっとびっくりするかも?
そして、シャリシャリとした砂糖の食感がこのチョコの個性。

チョコレートが持つ、とろりとなめらかな舌触りはおいしさの一つの要素なのは確か。
ただ、これを食べると「なるほど、チョコレートにも“噛んで食べる”とか”あえて食感を残す”はアリなんだなー」と感じる。

「食感を出したかった」君島さんが考えたのは、
乳化剤やココアバターを追加せず、コンチング(チョコをなめらかに練る作業)もしないという作り方。こんなふうに自分で調整して、目指すチョコレートを作れるのは、まさにBean to Barの醍醐味。




















こちらはピンクのマシュマロ(ラズベリー)を浮かべたホットチョコレート。
もちろん、カカオをすり潰したもの(カカオマス)がベースで
しっかりと「カカオ」の風味を感じることができる。
カカオ+お水 か カカオ+牛乳 かはお好みで。(牛乳入りのほうがマイルド)

くるくるとかき混ぜて、ラズベリーのマシュマロを溶かしながら飲むと
少しずつ甘酸っぱい味わいに変化してきて楽しい。

ちなみに、お店には飲むスペースがないので
テイクアウトして駒沢公園までのお散歩のお供に・・・が良さそう。

※お店は不定休なので、行かれる方は、
お出かけ前にお店に確認してみてください!

世田谷区深沢5-1-23
TEL 03-6432-2265